老後資金は「不安」ではなく「ゲーム」
将来のお金についても、久慈さんの考え方は淡々としている。
「月々使う金額を考えたら、年金を60歳から早期繰り上げ受給して、10万円程度あれば、貯金を取り崩さずに生活できる気がしてきました。もちろん、今のまま健康が維持できれば、ですけどね」
限られたお金で暮らすことを、久慈さんは悲観的には捉えていない。
「これは実践的なゲームみたいなものです。どうやって楽しみながら、自分のHP(貯金)を減らさずに生きるか、という感じですね」
ロト6当選後は、夜の繁華街やオネーチャン、さらには数多の投資話に騙されてきたという久慈さんだが、「若いうちに使ったお金は、人生を裏切らなかった」という。
「若いうちに、好きなことややりたいことを散々やれました。本当に、自分は幸せ者だと思います。お金は、若い時に使ってこそ価値がある。使わなければ、ただの数字にしか過ぎません。死んだら、あの世には持っていけないし。人はあっという間に年を取って、次の世代にバトンを渡す。旅も、挑戦も、楽しめるのは健康で若いうちだけです」
タイで暮らして見えた、日本の価値
現在、久慈さんはタイのバンコク郊外、アユタヤに家を購入し、日本との二重生活をしている。
「住む家を買ったので、それでほぼほぼお金はなくなりました。タイにいる時は、タイ人の彼女と一緒にそこで生活しています」
「物価が安い国」というイメージのあるタイだが、現実はそう単純ではない。
「タイも物価は上がっていますし、円安もあって、日本と同じような暮らしをしようと思ったら厳しいです。ガソリンも日本の方が安いし、スターバックスやマクドナルドも日本の方が安い。スタバで2人でお茶をしたら、2000円くらいはいってしまう。でも、社会福祉の面などを見ると、日本は本当に素晴らしい国だなと思います。スーパーも安いし、過ごしやすいですから。これは日本を離れて初めて気づいた良さですね」













