タバコの功罪
なお、こんなことを言うと前言とは矛盾すると言われるかもしれないが、喫煙者はおしなべて不健康で短命かというとそうでもない。
私が子供の頃に珠算を習った先生はいつも美味しそうにタバコを吸っておられたが、その後もずっとお元気で過ごし、90歳を遥かに超えるお歳で天寿を全うされた。
場合によっては、愛煙家にとってタバコは、一方では毒であるものの、喫煙そのものが心の薬となっているのかもしれない。
実は、私は、タバコの旨さというか惹かれるところも知っているので、絶対にダメなものということが出来ない。
私は20歳で喫煙をやめた人間である。このことを講演会などでお話しすると小さな笑いが起きる。
たぶん「先生、悪い高校生だったのかなあ」という笑いかと思うが、私は法律を遵守し、20歳でタバコを吸いはじめ20歳でやめたのである。
吸っていた時は、まさにチェインスモーキングであり、あの香りもとても魅惑的であった。だから愛煙家の気持ちも十分にわかるつもりではある。
しかし、筆者が喫煙していた頃から、喫煙は公的な施設や乗り物など、様々なところで制限され始め、種々の行動の妨げになることも出てきた。そして、規制はさらに厳しくなっていくことは必至であることをさとった。そして、私は学生だったのでお金のかかることも気になっていた。
結局喫煙の習慣は20歳できっぱりとやめた。やめてからとくに困ったことはない。逆に、楽になったかと思う。様々な人と会い、打ち合わせをしたりしている時、いわゆるニコチン切れで、そわそわしだして喫煙場所を探す方に出会うことがままあり、喫煙をやめてしまえば楽なのにと、気の毒に思うこともある。
喫煙できるところがどんどん減っていることを見るにつけ、喫煙の習慣を絶って良かったと思っている。だから、もしかしたら、こんなことを言うと税収をもくろむ国是には反するのかもしれないが、若い方々でまだ喫煙の習慣を持っていない方や、喫煙を始めたばかりの方々には、自信を持って、喫煙の習慣はつけない方が良いとアドバイスしておきたい。












