東京の相場は「二層化」し、帰結は2つに分かれる
結局のところ、今後のマンション価格は一本調子ではなく、エリアと物件で二層化しながら、次の2つの帰結に向かう可能性が高い。
・上昇が続く:都心・駅近・再開発・高品質管理の物件は、供給制約と資産保全需要で底堅く、ゆるやかに上値を試す。
・上がり止まる:平均値は郊外供給の増加や金利上昇、家計の限界にぶつかり、伸びが鈍化。市場は“買い手優位”に近づく。
「平均(売り出し価格)1億円」というニュースは衝撃的だが、次に起きるのは「価格が下がるか」より、どの物件が値段を維持し、どの物件が置いていかれるかという選別だ。冒頭の不動産業界のベテラン男性がいう。
「不動産業界の誰もが経験したことのない次元にきているので、この先の予測を正確にすることは不可能です。ただし、すべての物件が等しく高騰し続けるということは考えにくい。絶対下がることがないと言われてる港区、中央区、千代田区など主要区でもなかなか売れない中古の億ションは存在するので、物件ごとの状況を精査して見ていくことが大事だと思います」
マンション価格高騰の時代は終わらないかもしれない。しかし、誰にとっても同じように上がるという時代は、すでに終わり始めている。
取材・文/集英社オンライン編集部













