生で食べるよりもジュースに! リコピンの量が約5倍増加

そんな脳の劣化を防いでくれるのがトマトです。トマトは生で食べるよりもジュースにすることで、リコピンの量が約5倍に増加します。このリコピン・パワーをぜひ取り込みたいものです。

生で食べるよりもリコピンが5倍増加するトマトジュース 写真/shutterstock 写真はイメージです
生で食べるよりもリコピンが5倍増加するトマトジュース 写真/shutterstock 写真はイメージです

さらに、トマトジュースに含まれるリコピンには、悪玉コレステロール値を低下させる効果も注目されています。悪玉コレステロールが高い状態が続くと、血管の内側に、プラークというこぶを作ります。これは、全身にとっても脳にとっても良くない状態です。

脳は体の中でも最も酸素と栄養を必要とする器官です。血流が滞ると、戦場に食料が補給されないがごとく、神経細胞は損傷したり死滅を招きます。つまり、酸素と栄養の「通り」をキープできるかが、集中力を発揮するうえでの勝敗の要因なのです。

『はたらく細胞』という漫画を読んだことがあるでしょうか。私たちの体内の30兆個の細胞を擬人化している作品です。映画化もされ、不摂生をする中年男性を阿部サダヲさん、その体内で、酸素を運ぶ赤血球を永野芽衣さん、ウイルスと戦う白血球を佐藤健さんが演じ、大きな話題になりました。

この物語の中で、赤血球たちが体の隅々まで酸素を運ぼうと血管の中を移動するのですが、その道々に黒いごみ袋が回収されないまま積み重なっています。この道を塞いでいるごみ袋こそが悪玉コレステロールです。

酸素を運ぶ赤血球たちは「なんでこんなブラック企業で働かなくちゃいけないんだ!」とぼやきます。私たちが職場に持つような不平不満を、自分の体の中で起こしてはいけません。

医学誌『The Lancet』が委託した新たな研究では、認知症の45%は遅らせたり軽減したりできる可能性があることが明らかになりました。そんな脳が劣化するリスク要因の一つが、悪玉コレステロールなのです。