「緩める」と「縮める」はどちらも大切
もちろん身体には個人差があるので、黒人系選手のなかにも、筋肉が張りやすい選手と筋肉が張りにくい選手の2パターンがいる。
けれど、アジア系や白色系の選手に比べると、さわっても硬くないし張ってもいない、いい感じの柔らかさの筋肉を持っているケースが多い。
さて、どうしてマネ選手や黒人系選手の話をしたかというと、「筋肉を縮めること」が疲労回復のためにいかに重要かをお伝えしたいからだ。
彼らのような「ふわふわなのに、ギュッと収縮できる」筋肉こそが、疲労回復する上では理想的な状態だと私は考えている。
柔らかく緩んでいて、収縮率も高い。それは、筋肉がアクティベートした状態と言える。アクティベート(activate)とは、「活性化する」「活動的にする」というニュアンスの言葉。
日本で一般的によく知られている使い方は、海外旅行に行った際に「スマートフォンをアクティベートする」だろう。
ハードウェアやソフトウェアを有効にして利用できるようにする行為を意味し、銀行の口座やアカウントなどを活動状態にするときにも使用される。
「それまで眠っていたものが、活動的になる」、そんな概念だ。そして、そのイメージを筋肉にもあてはめてほしい。
筋肉の「緩む」と「縮む」が思い通りにできて、炎症や損傷とも無縁で、本来の機能が十全に発揮されている。
その結果、関節もうまく動いている。そんな理想的な状態の筋肉を、私は「アクティベートな筋肉」と表現している。
アクティベートな状態の筋肉は、疲れ知らず。疲れ、こり、痛み、という三重苦とは無縁で、その人のメンタルまで強くして、最高のパフォーマンスを叩き出すことに貢献してくれる。













