「“あの人”には潔く引退してほしい」
――出版を終え、心境の変化はありましたか。
やり切った感はありますし、私にもできたという喜びがありました。そうは言っても、この本を出すのは本当に怖いことでした。あの人の声を聞くだけでも怖いのに、本が出たら何かされてしまうかもしれない。
攻撃されるかもしれないと思って、夜も眠れない日もありました。だけど、“怖いから”と苦しみに耐え続けるのでは、本当の意味で洗脳を克服したとは言えないし、自分を大切にする行動でもないと思ったんです。
この本が誰かの救いになることが、私自身の人生のためにもなる。誰かを救うきっかけになるなら、勇気を出して踏み出す価値がある。弁護士さんに何度も相談して、ギリギリまで書いたつもりです。
――あらためて今、小阪さんを洗脳していた占い師の方に対して、どのような感情がありますか?
恨んではいないですが、ちゃんと謝罪してほしい。そして、できるなら引退してほしいと思っています。もし、私以外にもひどいことをしてしまった人がいるのであれば、その方たちにも謝罪してほしいです。これ以上、周りの方に迷惑をかけるのはやめて、潔く引退していただくことを願います。
取材・文/佐藤ちひろ 撮影/村上庄吾
後編「私は自分を愛せなかったから洗脳された」小阪由佳が明かした18年におよぶ“洗脳支配”との戦いと後遺症、そして再生…につづく














