お菓子は睡眠の味方にも敵にもなる
一見、無関係に思える「お菓子」と「睡眠」。しかし実は、何を、いつ、どのように食べるかによって、眠りの質は大きく左右されるのです。
お菓子は、実は食べるタイミングや種類によって、睡眠の質や体のリズムに影響を与えます。夜に甘いものを食べると「ホッとする」と感じるのは、お菓子に含まれる糖質がセロトニン(幸福ホルモン)やメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を助けるからです。
ただし、量や時間を誤ると眠りが浅くなったり、体重増加の原因になったりするため注意が必要。甘いものは脳をリラックスさせる働きがあり、適切に取り入れれば心身の調整役にもなりますが、遅い時間や食べすぎは睡眠を乱す原因となるからです。
快眠を助けるお菓子、妨げるお菓子
「午後3時のおやつタイム」は、夜の快眠の面でも理にかなった時間帯です。体内時計の観点から、15時前後は糖の代謝が活発で、脂肪が蓄積されにくい時間。ここでお菓子を楽しむと、夕方の集中力もアップし、夜の過食防止にもつながります。
眠りによい成分を含むお菓子は、バナナ入りマフィンやナッツのクッキーなど、トリプトファンを含むもの。夜に睡眠ホルモン「メラトニン」へと変換され、快眠をサポートします。
温かい飲み物と一緒に摂るのもおすすめ。カモミールティーやホットミルクと合わせるとリラックス効果が高まり、夜の寝つきがスムーズになります。
睡眠を妨げるお菓子と食べ方も挙げておきましょう。
寝る直前の甘いお菓子は、糖分で血糖値が急上昇・急降下する可能性が高く、自律神経が乱れて眠りが浅くなります。
カフェイン入りのお菓子(チョコレート・抹茶スイーツなど)は、夜に大量に食べると覚醒作用で眠りにくくなります。













