中山美穂さんに憧れて芸能界に

──矢部さんが芸能界を目指されたきっかけとして、中山美穂さんの存在が大きかったとうかがいました。どのようなところに惹かれたのでしょうか。

小学校のころからずっと憧れてました。なんといっても、あのお顔が大好きで。あんなお顔になりたいとずっと思ってました。それと明るい雰囲気はもちろんでしが、時として見せる切なさや悲しげな表情…そのバランスが女優さんとしても素敵で。

かわいいとか綺麗なだけじゃなく、“何かを秘めている”雰囲気もすごく魅力的に感じていました。

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実は20代の時、私のマネージャーをしていた方が内田有紀さんのマネージャーとなり、当時、中山美穂さんと同じ事務所というご縁で、ライブ後の楽屋に連れて行っていただいたこともあったんです。

その時は、私以外にもたくさんの方がご挨拶にいらしていたので、おそらく認識されえてなかったと思うんですけど、私としてはお会いできたこと自体が夢みたいで、ほとんど何も覚えていないんです。

──昨年9月、バラエティ『アウト×デラックス2024 世界中の誰よりアウト集結SP』との中で、念願の中山美穂さんとの共演を実現されました。収録時の心境を改めてお聞かせください。

インスタントジョンソンのじゃいさんと中山美穂さんが親友ということで、おふたりで番組にゲストで出演されたんです。私、じゃいさんとはずっと競馬のお仕事をしていたので、「なんで中山美穂さんと親友なの!」って、ちょっと嫉妬していたんです(笑)。

私としては、本当にずっと憧れていた方が目の前にいたので、収録では感極まって泣いてしまいました。「願いは口に出して言えば叶う」って信じているんですけど、やっぱりずっと中山美穂さんのファンだと言い続けてきたのがよかったのだと思ってます。

──収録現場で中山さんと印象に残っているエピソードはありますか。

スタジオに中山美穂さんが入ってきた瞬間に、もう号泣してしまって。MCのマツコさんからも、「矢部美穂がもう泣き始めてる」と言われたくらいでした。

「小学校の頃からずっと大好きで、中山美穂さんに憧れて、美穂さんの顔になりたくて芸能界に入ったんです」って、ご本人にお伝えしたら、最後に2ショットのお写真も撮らせていただいて。

しかも、その時に中山美穂さんが優しく腕を組んでくださったんです。今でも夢のような、本当に幸せなひとときでした。

──番組の中では、中山美穂さんのファンすぎるあまり、エレベーターのドアを閉めてしまった、というお話が印象的でした。

スタジオに入る前にエレベーターに乗っていたら、中山美穂さんが同じエレベーターに乗ろうと前から歩いてきたんです。私はその時、「憧れの中山美穂さんとエレベーターで一緒になったら、喜びの感情が爆発してしまう!」と思って、思わずドアを閉めてしまったんです。

その後、中山さんと週に3回は飲みに行っているというじゃいさんに「私もミポリンさんと飲みに行きたいです」とお願いしたんですが、私が大ファンすぎるからか、じゃいさんが「ファンとなると、プライベートの時間なのに中山さんに気を遣わせてしまうからどうかな…」となって、結局、実現することはありませんでした。

番組収録のときは『ミポリンって呼んでいいよ』とご本人から許可までいただけたんですが、その後、まさかあんなことになるなんて…本当に信じられない思いでした。

文/佐藤ちひろ

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