アラフォー・バツイチ・地元に友人なし…「出戻り」女は地域になじめるか? コミックエッセイ『出戻りて、奈良。~シカ県民やりなおし日記~』蟹めんまインタビュー
大学進学で地元を離れ、はや十数年。都会で仕事や趣味に忙しく暮らしていたものの、父親が急逝し、高齢でひとり残された母親が体調を崩した。離婚を経験して今は独り身、リモート仕事が可能な自分は、地元に戻るべきなのか……? 近い将来、そんな状況に直面する人も少なくないだろう。こうした状況から実際に地元・奈良への移住を決行した漫画家・蟹めんまさんに、「地元に出戻り」生活のリアルを聞いた。コミックエッセイ『出戻りて、奈良。~シカ県民やりなおし日記~』からの抜粋とともにご紹介する。
ツチノコと独身男性を探しに
――これから奈良でやりたいこと、興味があることはなんですか?
今回のコミックエッセイでは奈良北部のネタで手一杯だったので、次は南部のことをもっと知りたいです。先日、奈良クラブ関連のイベントに行ったら、主催が吉野の林業の方で。その林業のお話がすごくおもしろそうだったし、別のサポーターさんからはツチノコがいるという下北山村のことを聞いて、気になっています。まだまだ自分の知らない奈良がたくさんあるので、楽しみでしょうがないです。
あとは、しつこいですが恋愛したいです! マチアプで全く見つからないのですが、同年代の独身男性は奈良のどこにいるんですかね。
取材・文/ホーム社文芸図書編集部
出戻りて、奈良。 シカ県民やりなおし日記
蟹 めんま
2025/10/24
1,540円(税込)
144ページ
ISBN: 978-4834254068
海なし・美味いものなし・宿泊されない県と自虐せし奈良の民よ、立ち上がれ!
地元愛炸裂☆局地的冒険コミックエッセイ。
マスコットキャラ界の風雲児、あの「せんとくん」への直撃取材編も描き下ろしにて収録!
もう、「鹿と大仏の県だろ?」とは言わせねえ。世界よ、これが奈良だ。――卑屈な奈良県民bot・あをにまる氏
【内容】
十数年ぶりに地元で暮らすことになった漫画家を待っていたのは、なーんもないのどかな奈良盆地……では全くなかった!! ぶっとんだ伝統行事の数々、鹿たちの「夜の顔」、巨大モールの出現、サッカーJリーグ「奈良クラブ」やご当地アイドルの「ご当地推し活」事情、意外なグルメなど、修学旅行では行けないディープな奈良探訪記。
大仏さまの「お身拭い」、「若草山の山焼き」、奇祭「砂かけ祭」、正倉院展などの有名行事や、猿沢池、春日大社などの観光スポットも、めんま先生独自のゆかいな視点でご紹介。奈良旅行のお供にもぴったりな1冊です。