女性閣僚は2人、松島みどり元法相は総理補佐官に…

「北欧の国々に比べても劣らないほど多くの女性に活躍していただく」

自民党総裁選でそう語っていた高市総理。男女比が半々とされる北欧並みに女性閣僚を起用する意向を示していた。ところが、実際に登用されたのは片山さつき財務相(66)と小野田紀美経済安保相(42)の2人だけだった。

高市内閣(首相官邸「X」より)
高市内閣(首相官邸「X」より)
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当初、高市選対の女性議員だった松島みどり元法相(69)も閣内で処遇されるとの報道も出ていた。しかし、結局、外国人政策担当の総理補佐官というかたちで、閣外で処遇された。組閣を巡る高市氏の“前言撤回”は、これだけではなかった。

「高市総理はかねてより、“裏金議員”であったとしても、『特に人事に影響はない。しっかり働いてもらう』と語っていました。しかし、旧安倍派幹部の萩生田光一幹事長代行の登用が波紋を拡げたことで、高市総理は『(裏金議員を)大臣にするのは難しいわね……』と周囲に漏らすようになっていた」(自民党の参院中堅)

結局、副大臣や政務官の人事では、裏金事件に関与のあった議員7人を登用したものの、閣僚では裏金議員はゼロだった。

二つの“前言撤回”があった今回の人事だが、とりわけ気合いがはいっている閣僚もいる。

〈このたび、片山さつきは、財務大臣・金融担当大臣・租税特別措置・補助金見直し担当大臣を拝命しました(中略)国民の皆様の期待と信頼に応えるべく、責任ある積極財政の考え方に基づいて、経済財政運営を行います。〉

10月22日、片山事務所の関係者に一斉メールが届いた。〈まずは今の国民の暮らしを守る物価高対策を早急に!全力で取り組んで参ります〉と決意が書かれた、片山氏本人からのメールだった。

片山氏が送ったメール
片山氏が送ったメール