最近になり片山氏にも変化が…

しかし、片山氏に近しい関係者によれば、最近になって、変化を感じるようになったという。

「もともと仕事熱心な人ですから、地方議員からの評判は悪くない。自民党のとある女性閣僚経験者は、街宣車にのぼるのを嫌がることで知られていますが、片山さんはそんなこと気にせずにやってくれる。繁華街を練り歩く通称“桃太郎”も、積極的にやってくれる。

最近は子育て中の女性秘書のために、国会事務所にベビーベッドを置くなど、丸くなってきていると思います。周囲の人に諫言されても、『●●ちゃんが言うなら仕方ないわね』と聞く耳を持つようになっています」(片山氏と近しい関係者)

選挙応援も全力の片山氏(本人「X」より)
選挙応援も全力の片山氏(本人「X」より)

この関係者は、“責任ある積極財政”を掲げている高市政権において、片山氏の役割は重要だと指摘する。

「片山さんは石破政権の時代から『私に任せてもらえれば、ガソリンの暫定税率廃止や、年収103万円の壁問題を解決するために、必要な財源を財務省に作らせるから。総理に言っておいて!』と石破茂前総理(68)の周辺に言っていた。

やはり財務官僚出身だけあって、財務省の痛いところ、痒いところをよく知っている。自分が財務省に言えば、財源を作れるという自信があるのでしょう。高市政権で彼女の知見が生きるのではないかと期待しています」(同前)

果たして、財務省で恐れられた片山氏は、高市政権のキーパーソンとなり得るのか。それとも、また週刊誌をにぎわせるのか....…。

取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班