うれしかった貴明さんからの誘い

神波さんは華やかなステージから降り、普通の生活に戻った後も、ブログではコツコツと発信を続けていたという。

「ブログをはじめたきっかけは、やはり野猿の解散後も応援してくださっていたファンの方に、何かできることはないかな?と思ったことですね。

他のメンバーは会社に所属していたから、自由にSNSで発信することはできないし。フリーになったのは自分だけだったから、ネットに疎かったですがなんとか勉強しながらアメブロをスタートしました。

たまにはブログにメンバーの写真を載せたら、野猿ファンの方は喜んでくれるかな?とかって思い、仕事でフジテレビに行ったときなどは野猿メンバーのところに顔を出して、成井(一浩)さんや大原(隆)さんが美術部屋にいたらツーショットで撮影してブログに載せたりしていました。平山さんのところには、1番最初に行ってたかな(笑)」

現在、自宅近所の串カツ屋さんで、不定期で、飲みイベントを開催しているという神波さん
現在、自宅近所の串カツ屋さんで、不定期で、飲みイベントを開催しているという神波さん

今もなお、野猿ファンに向けて発信を続けているという神波さん。かつて野猿のファンだったタレントからスタイリストに指名されることもあるそうだ。

「ものまね芸人のJPくんは、もともと野猿のときから好きでいてくれたみたいで、ありがたいことに今は専属スタイリストをさせていただいています。

野猿をやっていたときもそうだったんですが、やはり人前に出るときには自分が好きな格好をしたいじゃないですか。この仕事をしていて1番うれしいのは、『神波さんにスタイリングしてもらって良かったです』と、言っていただけたときですね」

その後、2019年には、石橋貴明さん、平山晃哉さんと『B Pressure』(ビープレッシャー)を結成。当時は「野猿再結成か?」とも話題になったが、すでに解散から18年が経っていたこともあり、再び表舞台に立つことに迷いはなかったのか。 

「貴明さんのお誘いがうれしかったですね。僕としては『貴明さんがおっしゃるなら、ぜひお手伝いしたいです!』とOKさせていただきました。解散後も自分では頭羅嘩瑠頭(ずらかるず)ってバンドもやっていたし、ステージで歌うことに抵抗はなかったですね。それよりも、また3人で歌うことでファンの方が喜んでくださるならうれしいなって。

ダンスは当時のように激しくはなく、”大人になった野猿”の振り付けという感じでした。でも、アルバムの発売前にコロナ禍がきて、ライブが頻繁にできなくなってしまって…。そのまま現在まで活動は休止中です。