整形をしたのは病気の叔母のため
――まず、ご自身が整形をした理由を教えてください。
「理由は二つあります。私は17歳で初めて起業をしたのですが、もともと可愛い系の顔立ちで、また若い女性というだけで見た目でナメられることが多かったんです。
だから少しでも強く見えるような綺麗系の顔にしたい。もっと上のステージに行き、上の世界を見たかった、というのが整形を決意した一番の理由です。」
――なるほど。ドラマによくあるような、いわゆる、見た目のコンプレックスによる整形ではなかったのですね。
はい。その頃の私は金髪にしていて、イケメンが好きでチャラかったので、幅広く遊びたい男性にはモテましたけど、芸能人クラスや上場企業の会長みたいな方には相手にされなかったんです。
だけど整形して綺麗になってからは、『俺じゃ無理かも』って一般の層は自然と離れて、自信がある人や勇気のある人だけがアプローチしてくるようになりました。出会い系サイトにいるような一般層にモテても、結局断るのにも労力を使うので。
自分に自信のない人はそもそも寄ってこないから、勝手にフィルタリングされてて楽になったと思います(笑)。
――もう一つの理由は何だったのでしょう。
それは、大切な家族の存在です。叔母が乳がんで胸を摘出していて、再建手術は自費なのでとても高額でした。叔母は障害者で、障害者年金だけで生活していてとても払える額ではなかった。
だから、高校生の頃からキャバクラで働いて、手術代を出してあげたかったんです。キャバクラで売れるためには自分の価値を高める必要があると、子供ながらにわかっていました。
結局、叔母は亡くなってしまったんですけど、その思いが今の私の美容への意識や考え方に強く影響していると思います。