田端氏の主張
一連の投稿の背景をめぐって、田端氏はSNSなどで2024年4月24日時点にメルカリの株を3万株保有していたことから、「3万株を保有するアクティビティスト個人投資家」と称して、当時約700億円の赤字などをはじめとする業績不振について、アメリカ事業からの撤退や30%程度の配当を開始する株主還元を求めていた。なお、保有株は今年2月に売却したという。
また、メルカリに対しては以前から否定的な視点で、過去には
<そうだよ、転売ヤーの片棒を会社ぐるみで担ぐメルカリ社員なんだから!>
とも投稿している。実際に、直近8月にもマクドナルドのハッピーセットに付く「ポケモンカード」をめぐって、メルカリには大量出品が相次ぎ、メルカリの企業体制に批判を集めている。
渦中の田端氏はどう捉えているのか。9月16日、本人に質問状を送付したところ以下の回答があった。
〈私は警察の刑事さんたちとやりとりし、捜査に全面協力しております。当方にも当方として主張したい立場がありますので、取材は喜んでおうけします〉<原文ママ>
翌17日、田端氏の事務所に訪れると、田端氏は3件の罪で書類送検されていることについて「事実です」と認めた。後編では60分にわたるインタビューの様子をお届けする。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班