「和服リバイバルの巻」(ジャンプ・コミックス第70巻収録)
今回は、生家のある浅草に出かけた両さんが、呉服屋を営む小学校時代の同級生の商いをバックアップし、和服ブームを巻き起こすお話をお届けする。
今週は「敬老の日」に合わせて、さまざまな高齢者が登場するお話をご紹介していくが、なぜ本作を選んだのかというと、両さんの小学校時代の恩師、御曲(おまがり)先生が登場しているからだ。
このご老人、平日の真っ昼間から浅草仲見世通りをほっつき歩いていて、ばったり両さんと出くわすのだが……。昔懐かしい人情喜劇にでも出てきそうな物腰と性格で、実にいい味を出している人物だ。
なお、「それぞれの夏…の巻」(ジャンプ・コミックス第96巻収録)では、この先生の名を再び目にすることができる……とはいっても、両さんが子どもの頃に使っていた算数ドリルの書き込みの上で、だ。
実家から取り寄せたノートやドリルに、御曲先生から両さんへの小言が記されている。この見逃してしまいそうな小ネタに気づいていた方は、相当な『こち亀』マニアと言ってよいだろう。
さて、今週のお題「敬老の日」についても簡単に触れておこう。この記念日は、「長年社会に貢献してきた老人を敬愛し、長寿を祝い、老人福祉への関心を深める」ことを目的に、1966年に制定された。2002年までは9月15日に、2003年以降は9月の第3月曜日に定められている。
「毎日こち亀」でおたっしゃジイちゃんバアちゃんの活躍を楽しんだあとは、身近な高齢者への感謝といたわりをお忘れなく!
それでは次のページから、両さんが巻き起こす和服ブームの顛末をお楽しみください!!