自治体の施設で広がる「家族更衣室」
保護者からさまざまな声が聞かれる更衣室の問題だが、「男女別」ではなく「家族」で利用できる更衣室を設置している施設もある。
東京都武蔵野市にある「武蔵野温水プール・武蔵野プール」では、2013年に「だれでも更衣室」を導入した。施設の担当者によれば、この更衣室は障がいのある人やその家族を含め、誰でも利用が可能だという。
「当初は障がいのある方に利用いただくことが目的でしたが、『うちの子、ちょっと着替えが下手だから』といった保護者の声も以前からあったので、どなたでも利用できるようにしました。未就学児のお子さんでも異性の更衣室に連れていくのが気になる場合は、ご利用いただくことができます。
特に未就学の女の子が男性更衣室に入ることに抵抗をおぼえるケースがあるので、そういった方々にも安心してご利用いただいています。利用を希望する際はスタッフに声をかけていただく形で大丈夫です」
混雑する土日には順番待ちになることもあるようだが、実際に利用した人からは、「この更衣室があってとても助かる」という声があるという。
また東京都三鷹市にある「SUBARU総合スポーツセンター」でも、施設オープン時から「多機能更衣室」「家族更衣室」を設置しており、7歳以上の異性の親子等の場合はこれらの更衣室を利用できるという。