慧太さんが寝ている間に殺害された可能性が…
佐々木容疑者は同日午前7時ごろ、自宅で息子の慧太さんの背中を刃物で刺し、ロープで首を絞めるなどして殺害した疑いがもたれている。
「殺害された息子の慧太さんの背中には複数の刺し傷があり、司法解剖の結果、死因は心臓損傷。倒れていた寝室のマットレスには血だまりがあったが、争った形跡はなく、慧太さんが寝ている間に殺害された可能性がある。また、慧太さんは通っていた高校を事件前日に欠席、翌日の犯行が行われたとみられる時間帯には、体調不良を理由に欠席連絡が届いている」(社会部記者)
♯1でも報じたが佐々木容疑者と慧太さんは3DKの部屋で2人暮らしをしていた。佐々木容疑者は離れた中学校まで越境で通う慧太さんを車で送り迎えし、所属していた少年野球チームの手伝いやPTAの役員もつとめていた。
石巻市から離れた場所に住む親族は事件に驚き、声を詰まらせた。
「事件については親族から電話がかかってきて、それで聞いて知ってはいますが……ただ驚いてます。嘉志についても優しい穏やかな印象しかありませんし、それこそ子どもについても可愛がっていたところしか見たことありません。私が最後に会ったときはまだ(慧太が)幼稚園とか保育園とかで小さい頃でした。私自身、嘉志の話で最後に聞いたのは、今の集合住宅に引っ越したという話のときでした。奥さんと離婚して、嘉志と子どもで今のところに住むということでした。離婚の理由とか詳しいことはわかりませんし、その後に嘉志と子どもの間に何があったかもわかりません。聞いてる限りでは親子仲もよかったように思っていましたが……。嘉志が怒って手をあげたりとか、お酒も少ししか飲みませんから、酔ってどう、とかそういう話も聞いたことないです」
また事件の1週間前に会話をしたという、容疑者と親しい人物も「ふだんと変わらない様子だった」「息子さんのことは何も話さなかった」と肩を落とした。
シングルファーザーで息子を育て、LINEの待ち受け画面も慧太さんの野球のユニフォーム姿の写真だったという佐々木容疑者。我が子を何度も刺した動機は何だったのだろうか。捜査の進展が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班