朝食をとらないと「糖尿病」リスクが高くなる! バナナ1本、ヨーグルト1つでも食べないよりマシ、野菜ジュースはむしろマイナス効果である理由
「食欲がわかないから、朝ごはんを食べない」「朝ごはん食べるより、ギリギリまで寝ていたい」などといった理由で、朝食を食べないという人は多いだろう。しかし、「朝食」をとらないと、思わぬ健康被害があるというのをご存知だろうか。
『10000人を60年間追跡調査してわかった 健康な人の小さな習慣』 (ダイヤモンド社)より、一部を抜粋・再構成してお届けする。
『健康な人の小さな習慣』#4
どうしても空腹なときは無塩ナッツ
前述したように、一度にたくさん食べるのは、糖尿病の原因ともなり健康によくありません。
夕方などに小腹が空いたら、そこで我慢して後からドカ食いするのではなく、おやつを食べましょう。
おやつにいいのが、マグネシウムやカリウムが豊富なナッツです。ただし、塩分の多いものは避け、無塩タイプを選びましょう。
写真はイメージです(写真/Shutterstock)
こうしたナッツは、お酒のつまみにも向いています。お酒を飲むと、どうしても尿にマグネシウムやカリウムが排泄されてしまいますが、ナッツでそれを補うことができます。
私がおやつに愛用しているのが、カロリーが低くタンパク質豊富で腹持ちがいいスティックタイプのサラダチキンです。普通サイズのサラダチキンは、おやつにはちょっと大きいので、もっぱらスティックタイプを食べています。飽きないようにいろいろな味を冷蔵庫にキープしてあります。
チョコレートもいいですね。心疾患の予防効果などについて、ポジティブなエビデンスがいくつも出ています。ただし、ホワイトチョコレートにはエビデンスがありません。
というのも、ポリフェノールの抗酸化作用がいい働きをしているものと思われ、カカオ成分が高いチョコレートほど効果が期待できるのです。
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具体的には、カカオ成分が70パーセント以上あるようなチョコレートを、1日に10グラムくらい食べることが推奨されます。これで、ポリフェノールが250ミリグラムほどとれます。
チョコレートは乳脂肪分も含むので、あまり量を食べるとカロリーをとりすぎてしまいます。あくまで、ほどほどをキープしましょう。
文/大平哲也 サムネイル/Shutterstock
『10000人を60年間追跡調査してわかった 健康な人の小さな習慣』(ダイヤモンド社)
大平哲也 (著)
2025/2/19
1,694円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4478120811
☆★圧倒的エビデンスに基づく1冊★☆
1963年から10,000人を60年間追跡調査し続けたから
ついにわかった、日本人の健康「本当の最適解」
死ぬまでずっと健康な人は、
無意識のうちに「健康になる習慣」を実践していた!?
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同じ研究を今から始めると、2085年までかかります。
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●本書の最大の魅力3点
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本書は、単に寿命が長い人ではなく、「死ぬまでずっと健康でいつづける」=健康寿命を伸ばした人の特徴を紹介します。自然と健康になった人の「仕組み」さえ真似できれば、個人の資質・才能によらず健康寿命を伸ばすことができます。気づかないうちに自然と健康になる方法とは。
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本書のノウハウは、「人間は弱い」ことを前提にして、「それでもできるようになるためにはどうすればいいか」に焦点を当てた内容。ありがちな新情報の提供のみに留まらず、そのノウハウの実践まで踏み込んで解説しています。60年間の歴史に基づいているからこそ、納得感と説得力があります。