ライバー殺害事件の影響は?
――最近、ライバーが殺害された事件が起きました。あの事件に関して、率直にどう思いますか?
被害者と加害者の間で金銭トラブルがあった、という報道を見ました。もちろん、加害者が悪いのは当然ですが、ひとつ思うのは、プライベートでの金銭トラブルとなると、それはもう配信の域を超えてしまっていたのではないかということです。
投げ銭は、あくまで配信というパフォーマンスに対する応援であるべきで、今回のように金銭の貸し借りなどが絡んでくると、配信者と視聴者という関係性から逸脱してしまっていたのではないかと感じています。
ホストクラブやキャバクラなどでも、店内での関係を越えてしまい、トラブルに発展するケースがありますよね。今回の件も、それに近いものを感じていて、「配信者だから」というよりは、配信者と視聴者という枠を超えてしまった結果、起きてしまったのではないかと思います。
配信という場も、使い方を一歩間違えれば、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがある。利用するにも十分に気をつけなければいけないと感じる出来事でした。
――ライバー刺殺事件で、ご自身や周囲で変化はありましたか?
それは特にないですね。ただ、この事件によって「配信は危ないものだ」と世間が認識してしまうかもしれません。
でも、ルールやモラルを守れば安全に楽しめるということは、しっかり伝えていきたいです。
――夢幻さんのファンのなかにも、課金や投げ銭で無理をしてしまう方がいるかもしれません。それについてはどう考えていますか?
無理をして投げ銭するのは、絶対にやめたほうがいいです。それは視聴者にとっても、配信者にとっても同じことです。
目先のギフトが欲しくて、視聴者を煽るような配信者もいるかもしれません。でも、もしそれでパンクしてしまったら、大切な視聴者がひとりいなくなってしまう。
そんなくだらないことをするより、“遊び”の範囲で楽しんでもらいながら応援してもらうほうが、長く視聴者でいてもらえる。それが結果的に視聴者やギフトの増加にもつながるんです。
目先のものに囚われず、視聴者に楽しさを感じてもらえる配信をする。それが巡り巡って、自分の結果として返ってくると僕は思っています。
――無理をさせないように、呼びかけなどはしていますか?
普段からかなり意識して呼びかけるようにしています。投げ銭バトル中であっても、絶対に呼びかけるようにしています。
配信をしていると、「この人、少し無理しているのでは?」と感じることがあるんですよ。そう思ったら、すぐに名指しで「◯◯さん、無理しないでな? 最悪バトル負けてもいいからな」と声をかけるようにしています。
やっぱり、一度無理をしてしまったことで、その視聴者が離れてしまうのは本当に嫌なんです。投げ銭に限らず、ゲームの課金なども“遊び”の範疇にとどめておくことが、とても大事だと思っています。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班