SNSにレシピ投稿する際は「割り切り」が大切

今は気軽に個人が情報を発信できる時代。料理のレシピをSNSにアップする場合はどのような点に注意するべきなのだろうか。

「自分の考えたレシピそのものに関しては、公開されたアイデアを独占する簡単な方法はあまりないのが現状です。

そのため、少なくともSNSなどで公開した時点で、そのアイデアを誰かが借りることはありえるということを理解したうえで、割り切って投稿することもひとつの割り切りでしょう。

一方で、自分が他人のレシピを借りて公開する場合、文章表現や画像のコピーなど、創作性を借りてしまうと著作権侵害の可能性があるため注意が必要です」

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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また、ひとつひとつのレシピは著作物に該当しなくても、レシピをシリーズで発表していた場合にも注意すべきポイントがあるそうだ。

「シリーズもののレシピをセットで丸ごと借りた場合、編集著作物の著作権侵害にあたる可能性が出てきます。文章表現などを少し変えても、組み合わせに独創性や創作性が出てくるためです。

それともうひとつ。マナーとして、何を参考にしたか、参考元を明記しておくほうがトラブルは少ないでしょう」

写真はイメージです(写真/Shuttetstock)
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――近年、トラブルが増加している著作権に関する相談。アイデアと表現の線引きを見誤ると、法的トラブルに発展してしまうこともあるかもしれない。誰もが気軽に料理レシピなどの情報を投稿できる時代だからこそ、細心の注意を払う必要があるだろう。

取材・文/十六夜瑠奈(A4studio)  サムネイル/Shutterstock