「超兵器パトローラー発進!の巻」(ジャンプ・コミックス68巻収録)

今回は、ラジコンカーとローラースケートとを合体させた動力つきシューズを開発した両さんが、警察での警ら用にこれを売り込みまくるお話をお届けする。

警ら用チャリンコの機動性をはるかに超える、時速40キロを発揮して小回りの利くツールの提唱は、確かに一理あるように思える。だが、その安全性や道交法上の扱いは、かなり難しいものになるかもしれない。

そもそもローラースケートは、道交法上は「車両」ではなく「遊具」とされており、公道上での使用については道交法によれば、「交通のひんぱんな道路において、球戯(きゅうぎ)をし、ローラースケートをし、又はこれらに類する行為をすること」の禁止……という、かなり玉虫色の規制がされている。

「交通のひんぱん」さの度合いを、誰がどのように判断することになるのだろう。

そして両さん考案の品は、「自動車」または「原動機付自転車」に相当することになるだろう。その導入と運用には、かなり慎重さを求められるに違いない。

だが現在は、「原動機付自転車」「小型特殊自動車」に特定されていた一企業の「電動キックボード」が、いかなるゴリ押しがあってのことなのか、道交法を改定してまで「特定小型原動機付自転車」扱いとなり、ノー免許、ノーヘルメットで街中を走り回っているご時世だ。

公務の遂行に有効となれば、どのようにも道交法が改定される可能性は、充分にある。

それでは次のページから、両さんが考案する画期的な動力つきローラースケート靴の行く末をお楽しみください!!