ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は、急性で強い痛みが特徴
ぎっくり腰は何らかのきっかけで、瞬間的に急激に生じる強い痛みが特徴です。脂汗をかくほどの激痛を伴うこともあります。ぎっくり腰による痛みなどの症状は通常、数日から10日程度でなくなります。
痛みが2週間以上続く場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症など他の原因が隠れている可能性が高いため、整形外科を受診しましょう。
病院に行くべき、ぎっくり腰の症状
では、どのような症状があれば、病院を受診すべきなのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
・何度もぎっくり腰を繰り返す、またはなかなか治らない
いったん急激な痛みは回復しても、何度もぎっくり腰を繰り返す、あるいは2週間以上経っても回復しない場合は、椎間板ヘルニアをはじめ、他の病気からくる痛みの可能性があります。病院を受診して、原因をしっかり調べてもらうと安心です。
・下肢に痛みやしびれがある
下肢の痛みやしびれは、ただのぎっくり腰ではなく、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの疑いがあります。整形外科を受診して、専門医による診断を受けましょう。
・下肢の麻痺(まひ)や排尿・排便障害などがある
このような症状がある場合は、早急に病院を受診してください。下肢の麻痺症状や排尿・排便障害がある場合は、腰に大きな神経障害が起こっているサインです。すぐに治療が必要で、場合によっては手術が必要なケースもあります。
・安静にしていても腰痛が回復せず、むしろ悪化している
骨粗鬆症等による腰部の圧迫骨折や内臓の病気、ごくまれにがんの脊椎転移などの可能性もあります。
・発熱、嘔吐、血尿などがある
脊椎炎などの感染症によって発熱することがあります。他にも、発熱や嘔吐などの症状がある場合は、内臓の病気が隠れている場合も。尿路結石が原因の腰痛、血尿の可能性もあります。
特に、下肢のしびれや麻痺、激しい腰の痛み、発熱や嘔吐、血尿など重篤な症状がある場合は、受診の目安となる2週間を待たずに、できるだけ早く受診することをおすすめします。
なお、セルフケアによって1週間から10日で回復すれば、特に受診の必要はありません。ただし、一度治まっても、ぎっくり腰を繰り返す場合は、別の病気が隠れていないか調べるために、受診しましょう。