去年11月から77匹ものウサギの死骸が見つかる…
「ウサギの島」と呼ばれる大久野島は環境省管轄の島全体が国立公園となっている島で、2000年初期まで、地元の広島県民にしか知られていないほどの認知度だった。
しかし、インバウンド客が急激に増えて約861万人に達した2010年以降、世界的にも有名になり年間30万人以上もの観光客が訪れる癒しの島に発展していった。
その島で異変が起きたのは昨年11月下旬のこと。足が折れていたり、外傷もなく死因のわからないウサギの死骸が10匹単位で見つかるようになったのだ。
環境省中国四国地方環境事務所の担当者は言う。
「最初に13匹ものウサギの死骸が発見されたのは、令和6年11月26日から28日のことでした。
これまでも死骸が見つかることはありましたが、このようにまとまった数が見つかることは珍しく、また、死んでいるウサギも若い個体から成熟した個体まで様々で、足が骨折していたりと、衰弱死ではないものが多く見られました。
次に同年12月17日から18日に19匹の死骸も発見されています。今年に入り1月9日から12日にかけては45匹の死骸が見つかりました」
それら77匹ものウサギの死骸は、公園内の遊歩道近くなど見えやすい位置でまとまって発見された。
この状況を受け、環境省は今年1月に島の管轄である広島県の竹原警察署に被害相談をしていたようだ。