これからに向けて「変な仕事」をしていきたい
──今回の本は「会社との付き合い方」の要素が大きいですが、フリーランスが社会とどう付き合うか、という本もすごく需要がありそうですね。
でも、この3〜4年の僕の生き方って特殊すぎないかな。僕だからできた働き方なんですよね。
とはいえ、それも1個ずつ解像度上げていけば役に立つことはできると思うんですけど。今は自分を見つめ直してなにがよかったか、なにがだめだったかを考えている最中です。
──佐久間さんが先駆者として始められたことを、後追いで始めている例も増えましたよね。
みんな配信でバラエティ作ってるしね(笑)。あとちょっとしたら、元テレビ局員の書籍ブームもくるんじゃないのかな? だから、今は人と違う変な仕事をやりたいんですよね。
──変な仕事?
今、日曜の深夜にショート連続ドラマをやってるんです。大きなお金が動くわけではないのになんで、と言われたりしますが、5〜10年後にまた当たるんじゃないかとも思っていて。だったら今のうちに知見を積んでおこうかなと。
それに、今年は広告にもトライしているし。30代の頃に子ども番組(編註:「ピラメキーノ」のこと)を作って、なにやってんの? って言われたんですが、そういうことをもう1回やる時期かなと思っています。
──新しい仕事の芽を育てていくと。
最近気になってるのは、ゲームなんですよ。ちょっと準備していることがあって。いつか形になったら発表するつもりなんですけどね。
──おお! 楽しみに待っています!
〈前編〉「若い頃はウソばっかついてた」 仕事の相談をしなかった佐久間宣行が、“おじさん”になって相談を受けまくるようになったワケ はこちら
取材・文/谷頭和希 撮影/杉山慶伍