生々しすぎて笑いにするのが難しかった
6日夜はその後、いろいろなご縁が巡り巡って、NY在住のスタンダップ・コメディアンの村本大輔さんらと会うことになった。ニューヨークのスタンダップコメディのライブを一緒に観に行こうというのだ。
Fat Black Pussycatという聞くだけでヤバいライブ劇場。何と大胆なお誘いか。僕の能力では本場の速射砲のようなコメディにはとてもついていけない。何とジャズクラブのブルーノートの真正面にある。
そして、なぜか映画監督のNさんまでいるではないか! コメディの内容がうまく理解ができず、正直拷問に近い状態だったが、それでも経験したほうがいいのだ。暗黒の選挙結果の翌日だというのに、トランプネタはほとんど封じられていた。
バーでコメディアンの仕切り格のMax Fineさんと偶然に会えたが、なぜトランプネタをやらなかったのかと聞いてみたら、「生々しすぎて笑いにするのが難しかった。それに今夜に限って言えば、会場のお客の中にトランプ支持者がいないとも限らず、安全上の理由から、自然にみんな控えたんじゃないだろうか」とのこと。
彼自身は選挙結果に「本当に心が折れるような気持ちだ」と話していた。笑いを楽しめるような夜ではなかったということだろう。