先味、中味、後味の3段階に分ける

分け方を変えるだけで、人の心に響く商品やサービスになる。

飲食業を例に考えてみよう。

「分けて提供する」代表は、フランス料理のフルコースだ。

一般的には、前菜→スープ→パン→魚料理→ソルベ(シャーベット)→肉料理→フルーツ→デザートといった順番で出てくる。なんでこのタイミングでパンやソルベが出てくるのかと思うが、それぞれにきちんと意味がある。

パンはスープと魚料理の間の口直しとして、ソルベは魚料理と肉料理の間の口直しとして出てくる。

和食の懐石料理などもそうだが、コース料理は一品一品を出すタイミングを分けることで、客を楽しませる手法をとっているわけだ。

写真はイメージです
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1、とんかつ名店の「先味」

では、「とんかつ」などの単品料理では、このような楽しみが味わえないかというと、そうではない。