全盛期でも見せたカネへの執着

芸能界で指折りのプレイボーイとなった羽賀容疑者。

幼少期こそアメリカ人と日本人の間に生まれたことで壮絶ないじめを受けるも、バスケットボールに熱中し実力をつけるうちに、端整な顔立ちは女性を落とす武器となっていった。

その原体験を「週刊明星」(昭和59年7月19日発売号)で赤裸々に告白していた。

バスケット部のレギュラーになっていたぼくは、ハーフであることに逆に誇りを持つようになっていました。「カッコいい!」と応援してくれる友達が大勢できたからです。そして、ある日のこと、ぼくはバレー部の3年の女の子に放課後、教室に呼ばれたのです。ふたりきりの教室、薄暗くなり始めた教室で、その人は制服を脱ぎ、下着さえ取り始めたのです。「何をしてもいいのよ」。ぼくは教室を飛び出していました。

ペアヌード写真集『アンナ 愛の日記』(新潮社)
ペアヌード写真集『アンナ 愛の日記』(新潮社)

“ペアヌード”を決断した梅宮アンナしかり、“交際0日プロポーズ”を受け入れ2019年と今回、羽賀容疑者とともに逮捕された元妻・當眞麻由容疑者しかり、羽賀容疑者には「女性をどうかさせてしまう能力」が生まれつき備わっているのだろうか。

今年5月にはバラエティ番組で41歳年下の女子大生とカップルになるなど、還暦を過ぎてもその不可思議な魅力は失っていなかったようだ。

そして、女性の他にもうひとつ、羽賀容疑者が生涯執着することになるのがカネの存在だ。前述の記事でもそのことに言及している。

「週刊明星」(昭和59年3月1日発売号より。撮影/今津勝幸)
「週刊明星」(昭和59年3月1日発売号より。撮影/今津勝幸)
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 ぼくが芸能界に入ったのは、お金が欲しかったからです。「青春を精いっぱい生きたかったから」なんてカッコいいこと言いません。本当にお金が欲しいんです。

3度の逮捕はいずれもカネや資産に関する犯行だった。羽賀容疑者は生粋の“人たらし”であると同時に、カネが絡むと“希代のワル”へとその表情を一変させるのかもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班