「なぎなた対決!の巻」(ジャンプ・コミックス133巻収録)

今回は、署に女子なぎなた部が発足されて生じた剣道部廃部の危機に、両さんが打って出るお話をお届けする。

なぎなたは長い柄の先に反りのある刀身をつけた武具だ。漫画『あさひなぐ』で知った人も多いだろう。武具と防具を使い、礼節と型を重視した武芸として広まったスポーツとしては、剣道に近いともいえる。

だが長いリーチからの斬る、突く、打つといった攻撃が可能ななぎなたは、実戦においては絶大な威力を持っていた。槍がよく使われるようになる以前は、戦場での主な武器となっていた。なおなぎなた術は、江戸時代以降は女子の武芸として広まっていくことになる。

よく似た剣道との大きな違いは、体当たりによる押し引きがないこと、脚のすねへの攻撃があることだ。なお、このふたつの異なる武道による試合が行われることもある。

本作中で擬宝珠纏(ぎぼし・まとい)が述べているが、彼女のなぎなた術は祖母のスーパー婆ちゃん、夏春都(ゲパルト)直伝。夏春都は初登場回で、両さんを泥棒と間違えて、危うくなますに切り刻むところだった。

「擬宝珠 纏の祖母登場!の巻」(ジャンプ・コミックス119巻収録)より
「擬宝珠 纏の祖母登場!の巻」(ジャンプ・コミックス119巻収録)より

それでは次のページから、なぎなたに対抗する両さんの秘策!? をお楽しみください!!