夏の甲子園でも活用される「アイススラリー」
今年も8月7日(水)から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)にて、第106回全国高等学校野球選手権大会が開催されている。
炎天下のもとで長時間行なわれる夏の大会では、選手の熱中症対策の一環として2023年からは5回終了後に選手たちが10分間休憩できる「クーリングタイム」が導入された。また、今大会からは午前と夕方に分けて試合を行なう「2部制」を一部導入するなど、球児たちの安全を確保するための新たな暑さ対策も実施されている。
これらに加え、「アイススラリー」という新しいスタイルの飲料が高野連によって導入され、選手や審判団に配布されているのだ。
「水分補給」といえば従来は水やスポーツドリンクが一般的だったが、体の内部から効率的に冷却でき、熱中症対策やパフォーマンス維持に効果があるとして、このアイススラリーが近年スポーツ界で注目を集めているという。
なぜアイススラリーは熱中症対策に効果的なのか? アイススラリーの有効性にいち早く注目し、大正製薬「リポビタンアイススラリー Sports」などの開発に携わった広島大学・大学院人間社会科学研究科の長谷川博教授に話を聞いた。