10歳未満の子どもから90代までの計161人が発症

「百貨店の集計では、土用の丑の日の7月24日と25日に、地下1階でうなぎ弁当とかば焼き計1761個が販売されましたが、これを食べた人が次々と症状を訴えました。

横浜市保健所は7月29日夜までに10歳未満の子どもから90歳代までの計130人が発症したことを確認し、うち90代の女性1人が死亡しました。

女性の死亡原因と食中毒との因果関係は確認できていません。また京急百貨店と伊勢定が得ている情報では、有症者は30日夜までに161人に上り、それ以降も増える可能性があります」(社会部記者)

京急百貨店(撮影/集英社オンライン)
京急百貨店(撮影/集英社オンライン)
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「土用の丑の日はお客さんが多いため、地下1階では常設の販売所に加え、別にもう一か所、特設の販売スペースでも売りました」(伊勢定関係者)という。

この地下1階で売られた弁当などに異常があった。
 
「弁当などを食べた人が下痢や嘔吐を始めたのは7月24日午後4時ごろです。24日の深夜12時ごろに発症した2人が救急車で搬送され、消防から横浜市保健所に通報が来たんです。何を食べたのか聴き取ったところ、うなぎ弁当の可能性が浮上し、25日午前に店舗側に連絡しました。

その時点では食中毒と断定できていなかったので、まず営業自粛を店に求めました」(横浜市健康安全課担当者)

地下1階の販売所
地下1階の販売所