パリ五輪で見たかったサッカー日本代表のベストメンバー

「当然ながら松木玖生と久保、そしてOA枠で板倉滉ですね。松木は欧州移籍と重なってしまい致し方無いと思いますが、これまでのチームの中心選手だったので離脱の穴が非常に大きく感じます。

久保と板倉は前回の東京五輪メンバーなので、前回大会4位の悔しい経験をチームに還元してくれる期待が持てたと思います。二選手とも実力は言わずもがなで、23/24シーズンも素晴らしい活躍でした。近い将来更なるステップアップを楽しみにしています!」

過去、直近で日本代表がOA枠を使用しなかったのは、2008年の北京五輪。この年は、本田、香川、長友、岡崎慎司、内田篤人といった、後に黄金世代を築く選手たちが名を連ねていたが、結果は3戦全敗。非常に苦々しい経験となった。

フランス代表との強化試合に臨むパリ五輪サッカー日本代表イレブン 写真/共同通信社
フランス代表との強化試合に臨むパリ五輪サッカー日本代表イレブン 写真/共同通信社
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今大会では、この北京五輪の記憶を塗り替えるような活躍を日本代表に期待したいが、率直に、メダルを取れる可能性はどれくらいあるのだろう。

「30%ですね。グループステージからアンダー世代の強豪が多く、期待はしたいのですが厳しい戦いが想定されます。メダルを予想すると、金メダルはフランス、銀はスペイン、銅は日本……! といった感じでしょう。

フランスは強化試合の時点からレベルの高さをヒシヒシと感じます。自国開催だけあってA代表にひけを取らないスター揃いのメンバーを揃え、東京五輪とは全く次元の違う強さを感じます。スペインは前回大会準優勝の悔しさがあるので、今回こそ金メダル目指してやってくると思います」

注目のサッカー日本代表の初戦は、開会式2日前の日本時間7月24日26時。戦前の予想を裏切り、悲願のメダル獲得という快進撃を期待したい。

取材・文/集英社オンライン編集部