石丸信者の特徴は40~60代男性
「石丸信者」の特徴については、こう分析する。
「市議会の傍聴には多い時は70名以上来ていましたが、40代から60代の男性が多い印象ですね。その中には議会の映像の切り貼りで再生数を稼いでいるYouTuberもいたと思いますよ。旅行のついでに『石丸さんを一目見たくて』というご夫婦もいました。
イタズラ電話や脅迫電話、メールは私を含めてほとんどの議員が受けていると思います。職員が5人しかいない議会事務局にもそうした電話はかかってくるので、仕事の効率は悪くなります。そんなことしても石丸氏本人のためにはならないとわかりそうなものですが……」
一方で安芸高田市議会に関わる「石丸派」のある人物はこう擁護する。
「石丸前市長が辛辣な物言いをしたくなる気持ちも少しはわかるんです。自分の支援者の機嫌だけ取ったり、意味のない質問を繰り返す議員が実際にいましたからね。
ただ、石丸前市長は常日頃『安芸高田市に関心を集めなくてはならない』と、あのキャラクターと物言い、SNSを使った戦略で実際に注目を集めたので、その意味では成功しているわけです」
しかし、この石丸派から見ても「やりすぎ感」は否めなかったようだ。
「例えば武岡市議の場合は嫌がらせの電話は奥様にまで向かっていたわけで、石丸前市長もそのことを知っていたなら、やり方を変えてもよかったと思います。石丸さん自身も実家に記者が取材に行った際に激怒していましたしね。
もちろん、石丸前市長がTwitterで発信するのと、記者が実家に取材に来るのは違いますが、結果的に家族がストレスを感じるという意味では同じことをしているわけです。
また、石丸さんは記者会見で毎回、中国新聞の一記者を「それが中国新聞の見解ですか」と、まともに答えられないような詰め寄り方で吊し上げていました。これでは他の記者も自由に質問できないし、言論統制のように見られかねない。心配した市議の一人が進言したところ『間違ったことはしてない』と聞き入れなかったそうです」
石丸伸二、41歳。京大卒の元メガバンカーでニューヨーク帰りの独身エリート。都知事選で吹き荒れた“石丸旋風”と拡散させた“信者”はまだまだ世間を騒がせそうだ。
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