存在が消された? アナゴさんの子ども…

一般的に『サザエさん』の“レアキャラ”に分類されるキャラには、磯野家のご先祖さま・磯野藻屑源素太皆(いそのもくずみなもとのすたみな)、マスオの兄の子ども・フグ田ノリオ、あさひが丘一のお金持ち・湯水金造、マスオさんの母、波平の同僚・岡島さんなどだろうか。彼らはアニメの公式サイトにも掲載されている。

「一方で、アニメ『サザエさん』の初期に登場していたものの、いつの間にか設定が完全に消滅してしまったキャラクターも多数存在します。例えば、アナゴさんの子ども、花沢さんの妹、中島の父などがFODなどでの初期話の配信で確認されています。湯水家のみなさんは設定が残っているにもかかわらず登場機会のみが消滅した珍しいケースで、経済的格差を今の『サザエさん』ではネタにできないためと推測しています」(所長)

カツオのクラスメイトの早川さんや、ワカメのクラスメイトの堀川くんなど、もともといたキャラではあるが、近年、出番が明らかに増えているキャラなどもいる。ここら辺も網羅してこそ、“サザエさんガチ勢”になれるのかもしれない。

次回は「一人で出来るです」という、なにやら有名番組のパロディーのようなタイトルの回である。タラちゃんが足の爪をフネに切ってもらっていることを、友達のリカちゃんにからかわれたことを発端に、悔しくてなんでも一人でやろうと挑戦するというエピソードだ。この話が一体どんなオチを迎えるのか、楽しみだ。

「一人で出来るです」©︎長谷川町子美術館
「一人で出来るです」©︎長谷川町子美術館

取材・文/集英社オンライン編集部