旧友にはバイオレンスに“キャラ変”した自慢話も…
平山容疑者はここでも仕事熱心な一面を見せ、翌朝の現場仕事に影響がないように心がけていたという。
「ここで盛り上がった夜に『もうちょっといろよ』と誘っても『いや、現場早いんで...』と帰ることも多かったんです。知り合いをウチに連れて来ることもありましたけど、ほとんどが地元の後輩でした。建築関係の仕事をしている1コ上の先輩と来たことも何度かありますが、お互いタメ語で話す仲でしたし、リョウケンから『アニキ』なんて言葉は聞いたことがありません」
クラブではトラブルバスター的存在で、自身が「アニキ」で通っていた平山容疑者も、高校時代からの旧友にはバイオレンスに“キャラ変”した自慢話を吹聴していたようだ。
「根はほんといいやつでサッカー部でも必死に取り組んで、最後はフォワードでレギュラー入りしてました。母子家庭で家にも何度か遊び行きましたが、お母さんはとても優しいし、リョウケン自身もほんと優しいやつで高校時代は誰かを殴ったりとか捕まったりとかそんなことは一切ありませんでした。
だけど20歳すぎたころから渋谷や六本木のクラブに出入りするようになって『クラブで仲良くしてる人らがいるんだけど、いつもVIPでめっちゃ奢ってくれるんよ』と変わり始めた。そこから徐々にワル自慢するようになって『この間、飲み屋で絡んできたやつぶっ飛ばしたんよ』『中国人と揉めて気に食わないからぶん殴った』『車触られてムカついたからケンカした』みたいな話をよくするようになっていきました。
でも、タトゥー入れたりして見た目は変わっても中身は高校時代のままで、今年に入ってからも連絡は取り合っていて、『いつ飲みにいくんだーい?』とか言ってたんですよ。もらいタバコよくしてたぐらいカネもなかったやつなんで、闇バイトとかもしてなかったと思うんですけど……。一体なんであんな事件に関わったんですかね」
“真面目”な部分も残っていたからか、平山容疑者は責任の重大さに青ざめ、交番に自ら出頭してきたのだろうか。
「平山は遺棄現場には行っておらず、16日未明には都内の防犯カメラに映っており、アリバイもある。宝島さんと面識もなく道具を準備した末端にすぎない」(社会部記者)
「アニキ」やその先の「首魁」にたどり着けるかどうか、捜査本部の手腕にかかっている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班