筒香嘉智が、横浜スタジアムに帰ってくる――。

筒香の復帰を発表した横浜DeNAの球団公式Xのポストは3万近いリポスト、6万4000以上のいいねを獲得した。コメント欄も「おかえりなさい」「本当にありがとう」「キタァ!」「横浜優勝」といった歓迎と喜びの声であふれている。

一時は「読売ジャイアンツ入団が決定的」と報じられながら、フタを開けてみれば古巣への復帰。日本中の野球ファンを混乱に巻き込んだ筒香の「国内復帰騒動」は、多くのファンが望み、納得できる形に着地したといえる。

ただ、筒香自身にとって本当の勝負はここからだ。「巨人入団」が報道された背景のひとつに、「出場機会」が挙げられていたことからもわかるように、現在のDeNA外野陣には佐野恵太、関根大気、度会隆輝、桑原将志らがおり、「レギュラー候補」はむしろ飽和状態。
タイラー・オースティンが太ももを負傷して戦線離脱したため、おそらくチーム合流後はファーストでの出場が予想されるが、オースティン復帰後はし烈なレギュラー争いが展開されるはずだ。

筒香としてはオースティンの復帰までにある程度の「数字」を残して出場機会を確保したいところだが、アメリカで4年間プレーし、ブランクのある筒香がどこまで日本の野球に再アジャストできるかが大きなカギとなるだろう。

2019年までの10年間で通算205本塁打をマークしている筒香は、果たして5年ぶりの日本球界で輝きを取り戻せるのか――。

NPB通算205本の本塁打数を誇る…2019年8月、通算200本塁打を達成し、記念のボードを掲げる筒香 写真/共同通信
 
NPB通算205本の本塁打数を誇る…2019年8月、通算200本塁打を達成し、記念のボードを掲げる筒香 写真/共同通信
 
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ここでは、過去に筒香同様、メジャーからNPBに復帰した野手の成績を振り返りながら、日本球界でどの程度の成績が「成功ライン」と呼べるのか、考察してみようと思う。