家賃は相場の3分の1「3万4000円」

オカさんが運営するシェアハウスのひとつである、通称「駒込ハウス」は、駒込駅から徒歩10分ほどの場所にあり、家賃は相場の3分の1くらいである3万4000円。住民のプライベートスペースは2段ベッドのひとつだけではあるものの、電気・ガス・水道・Wi-Fi代込み。洗濯機もタダで使える。

そんなオカさんのもとには、ひっきりなしに入居希望の連絡が届き、不安な彼らに寄り添うためにも、即レスで対応する。

通常、入居の際には未成年の場合、必ず保護者の許可をとることを条件としている。また、家族構成から、所持金・貯金・借金額、ほかにも、これまでの仕事や辞めた理由、病歴、持病、反社との関わり、犯歴まで尋ねるが、それさえ教えてくれればオカさんは何も言わない。

「おまえらの味方だよ」というメッセージを送るために、日々、シェアハウスを回って住民たちとコミュニケーションをとっている。

オカさんや荒井さん、ワケアリ向けのシェアハウスが運営される裏側には、自身の経験を踏まえたうえでの、無償の愛がある。

写真は荒井さんが運営するシェアハウスの一室 写真提供/NPO法人サンカクシャ
写真は荒井さんが運営するシェアハウスの一室 写真提供/NPO法人サンカクシャ
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取材・文/集英社オンライン編集部