超難関国立大にも合格するが…
Aは中学に進むと成績が優秀なことで知られるようになった。
「陰キャだけど頭がむちゃくちゃいいことで評判だった。Aの身内に超高学歴の人がいるといううわさがあって、親が勉強させることに関心が高いんだろうと思っていた」と前出の男子高校生は言う。いっぽう知人女性は、「Aの進学先をめぐって不思議に思っていることがある」と話す。
「超難関の国立大付属高と有名私立高校の二つに合格したと聞いて、近所のお母さんたちの間でも『すごいね〜』とウワサになっていました。でもなぜかその二つのどちらにもいかず、偏差値ランクがそれより下の、通学に1時間半くらいかかる県立高に入学したんです。彼なら県立でもトップ校に行けたと思うけれど、進んだ先はそこでもなかったんです」
この女性は真相はわからないと言いながらも、「Aが自分を知っている地元の人がだれも行かない遠い学校を選んだのでは」といぶかしむ。実際、中学までの同級生の中では高校進学後のAについて知っている人はほとんどいないという。
昨年7月、駅で偶然Aと話をしたある同級生は、今回の事件に困惑していた。
「小田急線のホームでたまたま会い『久しぶり』とあっちから声をかけてくれたんです。とくに変わった様子はなく『元気にやってんだな』くらいにしか思ってなかったので(今回の事件は)本当にビックリというか、いまだに信じられないですね」
中学校の卒業アルバムではバドミントン部の仲間とともにピースサインをして微笑んでいたA。その後、卒業から1年足らずで父親に強い殺意を向けるわけだが、いったい何があったのか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班