最新作『侠医冬馬』は、幕末の大阪を舞台に未知の感染症と戦う医家の青年・松崎冬馬が主人公。幕命で蝦夷地に赴いたり、天然痘予防のため、種痘に邁進する姿などが描かれる。

『JIN-仁-』『侠医冬馬』――医は仁なりの心、今昔変わらず デビュー50周年記念・村上もとか展 【内覧会レポート】_e
『侠医冬馬』 「グランドジャンプ」2020年14号

連載が開始された2018年以降、全世界が未知のウイルスに翻弄されることになった。
『JIN―仁―』連載時には遠く感じた江戸時代だが、新型コロナウイルスによる混乱を身をもって体感した後に冬馬たち幕末に暮らした人々の様子を見ると「100年以上経っても何もかわらない」ということが分かる。「わからない」という事による混乱と乱心と差別ほど、免疫力を下げるものもない。こんな今だからこそ、過去の歴史に学び、よりよく生きる方法を考えなければならない、と改めて思わされる。

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「グランドジャンプ」で連載中『侠医冬馬』原画

村上もとか展会場には、村上先生の語りおろしのメッセージが数多く添えられている。しかも、村上先生のご厚意により全点写真撮影OK。会場内ではインスタライブ動画も試聴できる。