現在の「ラブソング」への向き合い方

–––一般的にバレンタインといえば「恋愛」ソングを想起させますが、ラブソングに対する向き合い方って、近年変わりましたか? FUNKY MONKEY BABYS(以下、ファンモン)でも作られていた印象も強いので。

歳を重ねるごとに、「愛」というものの捉え方が変わってきた気はしますね。いわゆる一般的な「恋愛」「恋人」っていうよりも、家族への愛だったりといった方向性のほうが、自分として楽曲に落とし込みやすくなったなと。

もちろん、いずれ恋愛をテーマにした楽曲も制作しようとは思っていますが、ファンモンとしてモン吉と話していても、以前のようなラブソングを作ろう!とはならなくなってきました。

ファンキー加藤に急にモテ期がきた中3のバレンタイン…新曲にこめたのは実体験をもとに伝えたい感謝の気持ち「親のスネをかじって暮らしていた当時の後ろめたさが、まだ引っかかっている」_2

–––曲作りにおいては、現時点でのリアルを反映させてることが多いのでしょうか?

たとえば、いま「学生時代のドキドキする片思い」といったテーマで曲を書こうとすると、どうしてもフィクションになってしまいますよね。やっぱり実体験のほうが筆も進みますし、レコーディングのときも声に想いを乗せやすいんですよ。

それに、自分にとってリアルなほうが、“ファンキー加藤らしい”曲になるのかなと。もちろん、これまでの楽曲すべてが実体験というわけではないのですが。