神戸のラーメン店店主殺人事件との関連は?
金澤若頭については、これまで何度か自殺説が浮上していたという。記者が続ける。
「同年輩で体つきが似た男が首を吊ったとか自殺したとかいう話が出る度に『どうも金澤らしい』という噂が回ってきていましたが、捜査のかく乱を図るために絆會がそうした情報をばらまいたとみられます。
長野の本件については認否も明らかにしていませんが、今後の捜査で注目されるのはやはり神戸のラーメン店店主殺人事件への関連でしょう。事件後に出回った防犯ビデオ映像に映った不審者の背格好や歩き方を見て『あれは金澤若頭だ』という人も確かにいます」
神戸のラーメン店店主殺人事件とは、昨年4月22日、神戸市長田区のラーメン店「龍の髭」で店主の余嶋学さん(当時57歳)が射殺された事件のことだ。余嶋さんは「湊学」の渡世名を持つ現役の六代目山口組系暴力団組長でもあった。
絆會とは敵対関係にあり、犯行時刻前後の49秒間に同店を出入りした男の防犯ビデオ映像が話題になったのは記憶に新しいところだ。集英社オンラインでも昨年6月8日配信の記事で詳しく報じている。
兵庫県警担当記者が語る。
「兵庫県警はラーメン店の事件に関連し、金澤若頭を参考人として行方を追っていたようです。今回は重要指名手配犯として捜査していた長野県警の事件が優先されますが、調べがひと段落したら兵庫県警に身柄を引き渡し、ラーメン店主殺害事件との関連性を調べることになりそうです、逃走を手助けしたり、匿っていた組員がいる可能性もあり入念な捜査が続くでしょう」
急転直下の逮捕劇が、次なる事件の解決にもつながるか、今後の捜査の行方が注目される。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班