過去の成功に頼る人は行き詰まる
不安な人は怒ることで優位に立ち、そのことで不安を解消しようとする。怒りっぽい高齢者は、小さい頃からの心理的未解決な問題が心の底に山積している。
企業なら粉飾決算で、債務超過で倒産しているところである。心の借金で闇金にまで手を出す。
解決の一つの方法は正直に心の履歴書を書くことである。学ぶことに年齢の制限はない。
そして何事にも「ハイ、ハイ」と従順に賛成することで良い人間関係を保とうとする。したがって人間関係のもつれに対して周囲の人が「こうしたらいい」と提案しても、それを実行しようとしない。
そして、一生苛められるという間違った行動をとり続ける。だから迎合だけして無理をして、犠牲を払って、その上で不幸な一生を送るのである。
人と仲良くなるには無理しない方がいいのに、苛められる人は気に入られようとして無理をする。それは昔そうした方法で親との関係が成功しているからである。いつも不機嫌な親に育てられた人は、大人になってから、素直に自分の感情を出した方が好かれるのに、自分の感情を抑える。人に好かれようとして逆に嫌われる態度をとる。
そして一生間違った行動をとり続ける。だから努力だけして無理をして迎合して、犠牲を払って、その上で不幸な一生を送るのである。
人間関係で何かに行き詰まったときに、大切なことは「昔成功した方法に今も頼っていないか?」と反省することである。「こうでなければならない」などということは人生にほとんどない。