少年少女が活躍する「ジュブナイル」ものとしての魅力 

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少年たちの絆と成長も、この物語の大きな魅力

本シリーズの中核を担う存在は、失踪した少年ウィルの友達、マイク、ダスティン、ルーカス。彼らはホーキンス中学校で無線クラブに通う12歳の少年たち。TRPG(テーブル・トーク・ロール・プレイング・ゲーム)「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に夢中な彼らは、校内でもいわゆる「イケてない」側にいるのだが、彼らの子供ならではの想像力や行動力こそが、本シリーズでは重要な鍵を握っている。アナタがもしもまだティーンエイジャーで、彼らに少しでも共感するところがあったなら、本シリーズは少年たちがとんでもない事態に次々遭遇しながらも、固い友情で突破していく冒険活劇として、存分に楽しめるはず。このあたり、キングの作品でいえば、『スタンド・バイ・ミー』に該当する。たとえばゲーム『MOTHER』(1989)※の世界観が好きだ、というアナタならば間違いない。 

※『MOTHER』
1989年に発売された任天堂のファミリーコンピュータ用ゲームソフト。ジャンルはRPG。
時代は1988年アメリカ。田舎町「マザーズデイ」が、突如怪現象に襲われる。不思議な力を得た「ぼく」は、この現象の謎を探るため冒険に旅立つ。