観始めたらもう止まらない! キング的「物語」としての魅力 

Netflix大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』 今からだって余裕で間に合う超「魅力」解説!!_2
スティーブン・キング原作、田舎町の少年たちのひと夏の冒険物語の名作『スタンド・バイ・ミー』(1986) 
Netflix大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』 今からだって余裕で間に合う超「魅力」解説!!_3
『スタンド・バイ・ミー』と非常によく似た構造をもつ『ストレンジャー・シングス』 

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のストーリーを簡単に解説すると、アメリカの架空の田舎町に住む人々が超自然的な現象に巻き込まれ、4人の少年たちが中心となってその脅威に立ち向かっていくアドベンチャー。けれど、本シリーズをひとつのジャンルで括ることには非常に無理がある。ゾクゾクさせるホラーでもあり、陰謀渦巻くスリラーであり、超科学が錯綜するSFであり、前述のアドベンチャーであり……さらにラブストーリーとしての側面すら持っているからである。

この、ジャンルを飛び越えてくり広げられる物語形式の大家と言えば…映画化作品であれば『キャリー』(1976)『シャイニング』(1980)『ペット・セマタリー』(1989)『ミザリー』(1990)…近年では『ミスト』(2007)や『IT/“それ”が見えたら終わり。』(2017)『ドクター・スリープ』(2019)などなど、数多くの作品で、観客を恐怖のどん底に叩き落とす「モダンホラーの帝王」として君臨し続けるスティーヴン・キング。「え! ホラーの帝王? それじゃあ見られそうにないわ…」と敬遠気味なアナタも、例えば『スタンド・バイ・ミー』(1986)や『ショーシャンクの空に』(1994)『グリーンマイル』(1999)ならば鑑賞されたことがあるのではないだろうか? 超ド級のホラーから、少年たちのひと夏の冒険、無実の罪で投獄された男の脱獄劇、不思議な力を持つ大男の死刑囚と看守たちの交流といったヒューマン・ストーリーまで…これらを巧みに描き分けたキング的「物語」を一気に封じ込めたような魅力が、本シリーズにはギッシリとつまっているのだ。