文京区のマンションの家賃が約16万円+熱海のマンションが約5万円
海と温泉があり、現在そして定年後も必要に応じて東京へ往復しやすい場所。それらの条件が揃っているのが、静岡県の熱海市だった。
コロナ禍が続く翌2021年、ネットで見つけた熱海の不動産会社に連絡。住みたいマンションの希望条件を伝え、週末に温泉を楽しみがてら、都内から車で内見に通う生活が1年程続いた。
東京での暮らしも変化していた。中古マンションが値上がりしてきたので、住んでいた世田谷のマンションの売却を決める。その後、3LDKの賃貸マンションに引っ越すも、社会人になった長男が一人暮らしを始めることに。
広過ぎる3LDKから、夫婦だけで文京区の1LDKの賃貸マンションに再度引っ越し、今に至る。
並行して2022年夏、目の前に熱海の花火が上がる、駅からも海岸からもスーパーからも徒歩数分というマンションの内見をすることに。
熱海の中でももっと海の目の前にあるなど、他の物件もいくつか見たが、津波のリスクや将来にかけての利便性を考慮して、このマンションの購入を決めた。
築28年、6階の東南角部屋で、広さは67㎡。
売主もリゾート利用だったため、とてもきれいに住まわれており、壁紙と畳の張り替え、キッチン水栓やガスコンロの取り換えなどの最小限のリフォームで済んだという。浴室は一度も使われていなかったためそのままだが、カナミたちも使っておらず、入るのはもっぱらマンション内の温泉大浴場だそうだ。
ちなみに現在の住居費は、文京区の賃貸マンションの家賃が約16万円、熱海のマンションの管理費プラス修繕積立金が約5万円だ。
「リモートワークが成せる技ですね。こんなに早く熱海に住めると思っていませんでしたが、新幹線で往復する時間もPCで仕事ができますし、この立地を選んでよかったです。
僕はだいたい毎週金曜に熱海に来て、月曜に東京に戻る生活です。文京区の駐車場代は高額なので、車は熱海に置いて、他の地域の温泉などにもドライブに出かけます。
夏は平日も朝食前にビーチに泳ぎに行き、マンションの温泉大浴場に入っても始業に間に合います。花火大会はほぼ毎月、夏は毎週のように開催されて、初めて目の前で大きく上がったのを見た夜は、音にも感激しました。ここで週の半分程を過ごす生活は、本当に楽しいです」(ユウイチ)