他人の目なんて気にしないで生きていた方がよくね
――なるほど。その夢がAV女優転身に繫がったんですか?
AV女優や風俗嬢専門のパーソナルトレーナーになるなら、自分もそういう業界を経験しないと説得力がないなって思ったんです。 もともと高専時代から自分と同じく高専出身のAV女優の紗倉まなさんが大好きで、AVデビューした時に「こんな可愛い子いるんだ」ってファンだったことも大きかったです。
ジムのためにも思い切って紗倉さんと同じところで働いてみたいと思って調べてたら、今の事務所を知って、自分から応募してアダルトの世界に入りました。
――なるほど。デビューを決断するまでに迷ったり、躊躇したりはしなかったんですね。
そうですね(笑)。自分の性格がそうなんですよ。思いついたら特に考えずもせずにもう行っちゃうっていう。警察官時代の体験も大きいですね。ご遺体の脳とか臓器とかも処理していたから(#1参照)、何でもできるやと思いましたし、人はいつ死ぬかわからないから、他人の目なんて気にしないで生きていた方がよくね、ってなっちゃって。
――これまでのお話だとお母さんが何度も出てきましたが、AV転身決断の時に家族はちらつかなかった?
全然思わなかったですね。家族は大切だし、長生きしてほしいけど、所詮は他人だとも思っているので。
――自分の体を見せることに抵抗感もなかった?
ないですね。初めてのAVの撮影も緊張はしましたけど、どうしようやめようかなとか、そういうのは何もなかったです。恥ずかしくもなかったです。終わった後も無事終わってよかったという感情でした。