パンチパーマみたいのをあてているけど…

それにしても、Aは妻とはどうなっているのだろうか。妻は1年以上前にAと別居して、現在は九州で働いているという。

「離婚しようという話はあったんだよな。娘も40過ぎて子どももいるし、Aとの間には子どももいないんだから『もうやめなよ』って話はしてたんだけど。それでも連絡取り合って、Aもたまに九州まで会いに行ってたんだよ。でも、いきなり連絡つかなくなっちゃったから『もう終わりだね』なんて娘は言っていた。まあ、嫁が九州に行ったきりだったし、Aも若い女が欲しかったんだろう」

Aは4年ほど前に地元の飲み屋でまず義父と知り合い、やがて妻となる女性とも懇意になり、挙式はしなかったが入籍したという。Aはどんな仕事をしていたのだろうか。

「もともとおじいちゃんが地元で内装業とか水道屋とかの仕事をやっていて、Aは昔のおじいちゃんの知り合いからそういった仕事をもらってやっているって感じでしたね。おじいちゃんは亡くなって、もういないんですけどね」(義父)

Aの自宅(撮影/集英社オンライン)
Aの自宅(撮影/集英社オンライン)

しかし、あまり勤勉ではなくカネにもだらしないところがあったという。

「だらしないですね。あいつも何かあれば仕事をするんですよ。日当2万円とかになるから10日くらい働いて、溜まった駐車場代を持ってきたりもしてたんですよ。だからお金がなくなると働くんですよ。ただ、『6月16日に駐車場代持っていきます』と言い残したまま、ナシのつぶてだったので、LINEで『お前どうなってんの? 吐いた唾絶対飲まさんぞ』と送ったら既読無視になった。最後に会ったのはゴールデンウィーク後だったかな」(同)

Aは外見は“コワモテ”で、酒とカラオケは好きだが、いわゆる「不良」「半グレ」ではなかったと義父はいう。

「パンチパーマみたいのあててますけど、いわゆる半グレとかじゃないですよ。小心者ですよ。僕が怒るとシュンってなっちゃう。まあ人はいいわな。頭の回転は速いかな。嫌なことからは逃げてしまうタイプではあるな。飲んでるときは楽しいやつだったよ。あの年代にしては気が利くし、女癖も悪いほうではなかった。だって娘が九州行ってからも何度か行ったりきたりしてたしな」(義父)

Aは地元の中学を卒業後、高校に進学したが中退したという。義父が続ける。

「高校中退後はいろんな仕事をしたと聞いてます。水道とか便器の取り換え、あとペンキとかもやってましたね。ギャンブルはあんまやらないで、酒が好きでカラオケは大好き。何を歌うかはわからないけど、50曲くらい歌うよ。足が短いってのがコンプレックスで、頭もパンチパーマだったからモテるかどうかはわからないですけど。金は基本飲みに使っちゃうな。一時期はおじいちゃんの遺産が入ったらしくて、娘と遊び歩いていて金回りもよかったんだけどな。それがなくなってからはまたもとの『働いたり働かなかったり』のスタイルに戻ってました」

家賃の滞納が続いていたAがかつて住んでいたマンション(撮影/集英社オンライン)
家賃の滞納が続いていたAがかつて住んでいたマンション(撮影/集英社オンライン)

地元ではAが酒席で酔って暴れたという情報もあったが、それについても義父はこう語った。

「あれは暴れたわけじゃない。私と知り合いの女性が話をしているのを見たその女性の連れの男が、無理やり女性の腕を引っ張って連れて行こうとしたんですよ。それをAが『嫌がってんだからやめろよ』と制したところ『なんだとてめーこのやろう。表出ろ』ってことになって。その男は勝手に転んで擦り傷つくったのを『Aに殴られた』って言い出してね。その男に腕を引かれた女性は明らかに嫌がっていましたし、Aは正義感が強いんで揉め事になったって感じです。パクられてはないですよ」