性器ヘルペスを完全に死滅させる薬はない
性器ヘルペスの診断は、視診、ウイルス検査、血液検査です。性病科、泌尿器科、婦人科で受診できます。
治療法は性器ヘルペスのウイルスが増殖を抑え込む飲み薬があります。ですが、ウイルスを外に追い出せる薬ではなく、あくまでもウイルスの勢いを抑えて、神経節に戻すためのものです。
例えば、症状が治まったからと薬をやめてしまうと、再び性器に水疱症状や痛みが出る場合も。
そのため、再発に悩まされる人にはPIT療法があります。
症状が出る前に医師が患者に薬を出しておき、陰部がムズムズする、熱くなるなど前兆があるときに自分の判断で薬を飲み、本格的な症状が出る前に抑え込む方法です。
保険適用されるので、性器ヘルペスに悩む人は医師に相談しましょう。
性器ヘルペスの予防は、性行為時にコンドームをつけることです。ですが、コンドームに覆われていない、肛門や太ももにも感染することから、ちょっとでも性器ヘルペスの症状が疑われるようなら、性行為をしないようにしましょう。
現在の医療では、性器ヘルペスを死滅させる治療法は確立されていないため、自分の体を性器ヘルペスの棲みかにされないように、正しい知識を持って事前に対策することが大切です。
取材・文/百田なつき