「宇宙飛行士レリーフ」が描かれた巨大な石棺
身長180cmのパカル王が収まっていた石棺の蓋も、長さ3.7m、幅2.1m、約5tの一枚岩で造られたかなり巨大なものだ。この蓋に有名な「宇宙飛行士レリーフ」が描かれている。
石棺を直に見ると、レリーフ画像を平面で見ていた時よりもずっと迫力がある。前傾姿勢の人物が奇妙な乗り物を操縦し、その背後からは炎のようなものが噴出されているようにも見えることから、その乗り物が宇宙船やロケット、ジェット機のようなものではないかといわれるようになった。もちろん当時そのような乗り物は存在しないことから、オーパーツ(ooparts=out of place artifacts=その時代の文明にそぐわない場違いな人工物)のひとつともとらえられた。
他にも、「パカル王が乗り物であの世に帰る姿」「世界樹を描いている」などの説がある。
いろいろな角度から観察してみた。よく紋様を見ると宇宙船というよりは植物のように見えたため、個人的には「世界樹」説を押したいと最初思ったが、横から見るとロケットに見えなくもない…。縦に見ると木やドクロのように見えたのだが。とにかく見れば見るほど想像力をかき立てられる。