僕はあえて我慢して1回の価値を高める
<人生相談vol.5>
私には20歳上の夫がいますが、相手の年齢的なこともあり、かれこれ3年以上もセックスレス状態です。お互いに深い愛情はあるのですが、今後一生そういった行為をせずに人生を終えていくことになるのかな……と考え込んでしまいます。(はるみ・31歳・女性)
結婚して何年くらいかわからないですけど……。一緒に住み出したときから、そういう行為をしすぎたんじゃないですかね。
たとえば、テレビに同じ芸人がずっと出ていたら飽きるでしょう。どれだけカレーが好きでも毎日食べていたら飽きるでしょう。
男女だって商品価値があるわけです。ひとつの商品を互いに求めすぎたせいで、価値がなくなってきたんじゃないですか? じゃあ、どうしたらよかったのか。そういう行為の回数を少なくすればよかったんですよ。
――相談者の方はすでに3年以上はセックスレスのようですが、現状に対するアドバイスはありますか?
女性にアドバイスするなら、ちょっとエッチな下着を着ることですね。
――久保田さんは下着に興奮するタイプ?
女性の魅力は下着でしょう! それ以外に何があるんですか! ちょっとエッチな薄い下着なんて最高じゃないですか!
「すぐエッチしたい」って言うような人たちのセックスなんて、つまらないでしょ? だって、そういう人たちは自分の射精のことしか考えてないから。そんなんじゃ、長続きはしないですよ。
下着を目で楽しむ。ほめる。脱がす。触ってみる。なめる。これが大事。
――なめる?
パンティ、なめません? 下着は五感で楽しむべきです。
絵を描いてみてください。何もない平野にぽつんと獲物がいる構図と、草むらや木の向こうに獲物がいる構図、どちらが絵として美しいですか? どちらがリアリティありますか?
――後者ですか……?
質問を変えましょう。草木がまったくない平野で獲物を仕留めるのと、森のなかで草むらや木に隠れた獲物を仕留めるのと、どちらが達成感ありますか?
――それは後者ですね。
結局、最初に女性を口説くときがいちばん大変。一度付き合ってしまったら、その後の行為へのハードルはグッと下がるから、だんだんレスになってしまう。毎日求めてしまうと飽きるし、飽きられるんです。
でも、僕は付き合った彼女のことを大切に大切に扱いますよ。そういう行為がしたくても、あえて我慢して1回の価値を高める。だから、レスにならないんです。
ぜひ下着にこだわってみてください。
聞き手・撮影/キンマサタカ