ホストに熱をあげて風俗の道へ
それからほどなくして、マナミさんの生活は崩壊する。
仕事後に、実家のある近県から名古屋のホストクラブへ。そして、翌朝に帰ってきてそのまま保育園に出勤するようになった。当然、そんな生活は体力的にキツイ。しかし、マナミさんはホストクラブ通いをやめるのではなく、ホストである彼氏Rのために、名古屋へと引っ越すことを選択する。職場は地元にあるのに、だ。
「もちろん反対しました。主人は『何を考えてるんだ!』と怒鳴り、娘と取っ組み合いのケンカにまでなりました。それでも最終的に私たちが根負けし……」
結局、マナミさんはRと半同棲状態になり、職場の保育園には車で1時間半かけて出勤するように。そして5年間務めた保育園を退職することになった。
さらに、マナミさんが家を出て半年ほど経ったころ、実家に複数のクレジットカード会社から料金未払いの督促状が届くようになる。マナミさんは保育園勤務時代には貯金が200~300万円はあったが、ホストクラブに通って豪遊すれば、たちまち飛んでしまう額だ。
「マナミが実家に帰ったときに聞いてみると、『彼氏の売上のために50万円のシャンパンタワーをやった』と言うんです。目の前が真っ暗になりました。でも本人は『副業を始めたから大丈夫』だと……」
その“副業”がまさか風俗だったとは、チカコさんは夢にも思わなかった。